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風立ちぬのBDをかりてきた

今日はBD、DVDの風立ちぬ発売日です、早速借りて観ました。

以下感想

 

風立ちぬは企画段階から鈴木敏夫宮崎駿の次回作は自伝的映画になると発言していることからもそういった映画をプロデューサーとして作らせようとしたようです。

鈴木敏夫曰く反戦でありながら戦闘機好きの自分に対する矛盾というよくわからないテーマなのはさておき、実際に作品中にも矛盾という言葉が頻発してますから、そこはかなり意識していたんだと思われます。

 

この映画の主人公二郎は日本が戦争だとかで忙しない最中に軽井沢の高そうなホテルで優雅な生活をしているようなブルジョワ階級の人物です。

今まで宮崎映画を観てきて、まずこの残酷な?立場の主人公に少しビビりました。

実際に宮崎監督が語るエピソードとして、戦中は家業が戦闘機の製造だったから裕福だったことや車で街から逃げるとき連れて行ってくれと泣きつかれた親子を置いていったというようなことをときどき話します。

このへんから監督との実体験との結びつきが伺えます。

 

そして夢の世界で主人公はカプローニに「ピラミッドのある世界とない世界どちらを望むか?」と尋ねられますが、その場で主人公は明確には答えませんでした。

 

また、こんなシーンもあります。

店で主人公はシベリアというカステラで羊羹を包んだサンドイッチのような見た目の菓子を買いますが、その店の横でスーツを着た主人公とは違い、ボロの服を着た少女が子守をして道端に立っています(火垂るの墓の兄妹の感じ)

その子に主人公はシベリアを差し出すのですが嫌悪の表情をされ逃げられてしまいます。

そのあと帰宅した自室で同僚の本庄にこのことを話すと「それは偽善だ」と言われそして主人公二郎は最初「違う!」と否定をしますが続いて「そうかもしれない」と自分で気付き動揺します。

ピラミッドの下層への感情を偽善かもれないと言ってしまうのです。

 

こんなように風立ちぬ宮崎駿の自伝や私小説などの要素を持っている映画なのだと思いました。

 

しかし風立ちぬには無意識か意図的かはわかりませんが、確実に影響を受けた作品があります。

2000年の映画「式日」(庵野秀明監督・スタジオカジノ作品)です。

スタジオカジノで庵野秀明に撮らせた式日を評価した鈴木敏夫がそろそろマジで引退しそうな宮崎駿に同じことをさせたくなって猛反対されながらもプッシュして生まれたのが風立ちぬなのではないかと思います。

表向きのストーリーに自伝をぶっかけるなどの式日と共通点が多々見られるからです。

そして挙句の果てに主人公の声優が庵野秀明という発表を聞いたときはテレビの前で笑いました。

監督が主演というのも式日と同じ構図だからです。

スタッフロールに役職が付くとしたなら、原案・主演 庵野秀明でもいいのではってレベル。

 

 

(^ν^)...でも演技力は岩井俊二に惨敗してるよね!

 

それと、風立ちぬには音楽が少なかったり、映画の内容だったりが、全体的に平坦で退屈な現実を演出しているように感じました。

そういった今までになかった内容から宮崎駿の中にある子供向けでない映画の定義って、

現実的な残酷さのない夢とか救いとか面白い世界の物語のことなのだったのかなと映画を観ていて感じました。

これが大人向けってやつか・・・

 

おわり

 

 

 

 

 

 

 

最後にこれは勝手な妄想だけど、直接的な死の描写ないし菜穂子は最後自殺しているってストーリーを自分の中で作ってます

美しいままの自分をーっていうセリフがあるけどこれは自殺の美学ですよね。

そしてエンディングにひこうき雲が流れるっていう(笑)

そういう話が好きってわけじゃないけど、これはなかなかいいまとまりじゃないか?

 

宮崎駿on your markを前例に歌詞の内容を曲解することがあるので、そういうこともあるかな?